【DAIWA鮎竿】短竿のセンター競技 SLの初代からの変遷と使用感

道具だて

 

マッチャン
マッチャン

こんにちわ!まっちゃんです!今回はDAIWAの競技SLを過去3代に渡り使ってきた私が競技SLの素晴らしさと実釣した河川やシチュエーションを交えて語って行きたいと思います!結局今私が持っているのは2代目の「カリッカリに先調子のSL」です!かかった瞬間反応しないと、または下竿なんかでかかろうもんなら一瞬で伸されて仕掛けブッチン!の緊迫感のある竿です!

 

DAIWA 競技 SL って?

DAIWA 競技 SL は短竿でかつT調子で早瀬(強)の強さを持った竿である。
短竿はやはりいつの時代もメリットがあるようで9mが主流になった昨今でも必ずどのメーカーでもラインナップに加えている。
操作性が良い、風に強いなどの特徴がありDAIWAの短竿の競技SLはその特性をより強く出すようにT調子で操作性を高め早瀬クラスでも強めの竿になっていると感じる。2代目は8mで200g、3代目は195g1m短いのに9m竿とさほど変わらない重さがそれを示している。
初代のSLは73、82と2サイズ展開で82サイズを使わせてもらった時に風の影響もなく、釣りが上手くなったような錯覚を覚える短竿に感動し代替わりした時に購入した。その後、2代にわたって競技SLを購入したものの、3代目のSLが思ったようなものでなかったので、すぐに手放して結局2代目競技SLを使っている。

初代 競技 SL

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スポーツプラネット部品リストHPから
初代競技SLは相模川で強風の中使わせてもらい短竿のメリットを感じ、購入を検討した。シーズンオフになり来年モデルチェンジとのことで82のSLが破格の込み10万円を切る値段で発売されており迷ったがどうせなら新しいのをと購入を見送った。
今思えばクラス最高レベルの竿が10万円以下で買えるなんて竿が安かったんだと思う。73と2本買っても今の競技SLの1本分の値段だった。

SLにも長い歴史があったんですね!(記事にご指摘いただき加筆しました)

追記:これを書く前に昔のマスターズブックやら鮎釣りマガジンなど調べてみたのですが、過去にも、ザ鮎H硬調72瀬音72村雨81峰風81夢月72などいろいろな短竿があったようです。
1998
年頃SZ銀影SL F中硬硬72/81(価格105,000 122,000)というF調子の「SL」を冠称した短竿が初めて出てその後、銀影SL硬調72/81(価格72,000 88,000)という硬調竿も出たようですがこちらは値段的にもクラス的にも銀影AIRシリーズ(現行の銀影AIR SL)の方に受け継がれているのかなと考え、DAIWAの競技シリーズの「競技SL」としてはここで書いたものを初代として捉えてみました。

2代目 競技 SL (2012〜)の特徴

2代目競技SLは
操作性★★★★★
パワー★★★★★
タメ性能★
引きやすさ★★
私感だがこんなイメージでパワフルで操作性に特化、渓流相の大石や岩盤周りを穂先を効かせてピンポイントで探ったり、小河川の小場所に狙いを定めて早い釣りを展開するのに最高のモデル。
よって短竿のデメリットもモロに出てシモ竿気味の操作で魚がかかった時などは容赦なくのされ、タメ性能は低め、引くよりもピンポイントにオトリを打ってその場で泳がせ、掛けていくような竿。
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DAIWA2011カタログより

3代目 競技 SL(2016〜)の特徴

操作性★★
パワー★★
タメ性能★★★★
引きやすさ★★★★★
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DAIWA 2014カタログより
長良川で吉田テスターが釣りを展開、この方はかかってから竿を立てるのが異常に早く釣りの展開が人の3倍以上に感じる。漁師さんみたいな釣り。

ESS導入によりタメ性能が上がったとの触れ込みで今までと同じ使用感でタメ性能が上がったら無敵の竿じゃん!と、購入して2016興津川で初めて使った時に同シリーズでここまで違うか!と焦った。思わず元竿の銘柄を確認した。家に帰ってT調子をやめたんだっけ??とカタログやネットを確認した。2代目にあった無理矢理引き抜ける胴のパワー感は消失し、竿が#3#4あたりから曲がりやすくなりオトリを竿で投げたり、手で投げて思ったところに落とすような操作がやりづらくなった。
ただ掛かってからのタメ性能、瀬の中での引き心地は明らかにアップして多少のシモ竿で対応が遅れるなどしても魚が取れるようになった。
ESSの搭載で竿のつながりが良くなり、5g軽くなり軽快さが増し大河川などで強風が吹いた時に使ったり、神通川などでどこでもかかるような時に回転率も上がるし楽しい竿であった。大型への対応力は多少落ちたものの、小さめのオトリでも引きやすく渓流相でなく相模川や酒匂川、神通川の強風対策竿として使おうかと思ったがそんなリッチすぎることはやめて買ったシーズン中に売却、手元を去った。
強風対策竿として購入するなら3代目に軍配、用途が強風対策ならこちらをオススメする!
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DAIWA HPより
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DAIWA HPより
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DAIWA HPより
価格は先代より1割増となる

使用フィールド

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山梨県丹波川は渓流相で川幅も狭く競技 SLの出番!
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小さいオトリでも短竿の感度で問題なし!
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さばきや手返しは確実にアップ、短いので操作性良く釣りが上手くなったような感覚さえする。
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岩手の盛川は川幅78m全長8kmの小河川だが黒潮で育てられた背びれの長い大型鮎が大船渡湾からガンガン遡上。人も少なく隠れた友釣り一級河川!
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人は少ないが鮎は多い、半日も釣りをすればこの釣果!!
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背びれの長い天然の東北鮎。引きもパワフル!
SLのパワーで難なく釣りを展開できる。
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盛川にかかる復興道。カモメの飛び交う中での釣りは一興。
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橋の下の小場所も鮎が溜まる場所でオトリをポンポンと投げながらテンポよく釣りを展開する。
ここだと流れの横の鏡、写真中央の木の下の波立ちのないところに鮎が溜まっていて下流に投げ入れ上流に引く、の繰り返しで30本以上の鮎をゲット。
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太った体高のある大型鮎ばかりが釣れ続ける。
24cm位までは苦もなくあしらえるパワー。8mなのに200gあるだけのことはある。
2代目競技SLはパワーと操作性に割り切って8mワンサイズ展開に全てをかけた潔さが気に入っている。
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風の強い相模川のザラ瀬。対岸に鮎釣りの相棒、平成元年式JA11ジムニー君を望む。
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こんなサイズの天然鮎が終盤の相模川ではかかるが問題なし!午後から吹く相模川の突風も8m竿の上胴の張りも強く細身なので問題なし!
2代目は持ち手のところだけやや膨らんでいる。細くていいのに、、、。まぁこのおかげで持ち重りもほとんどしないんだけど。

私がシーズンでこの竿を使うのは、渓流相の桂川上流の笹子川、箱根早川、丹波川、中津川、岩手盛川あたり。風が強くて9m竿でどうにもならない時の神通川、相模川、酒匂川でも使用。
タメ性能を少しでもカバーするために天井糸は06フロロを使用、魚が大きい時は水中糸を短く取り天井糸を5mにして使っている。シーズンの出番は5.6回か?

おことわり

一応先に言っておくと私は年間30日〜50日くらい入川しており、一日の平均釣果は25匹前後です。そんなアマチュアの戯言なので参考程度にお願いします。

 

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コメント

  1. てんちゃん より:

    はじめまして。
    まさしく私と同じ考え方で驚きました。
    2代目SL80を5年使用して、新品同様2代目をまた買いました。
    広範囲に泳がせるとき以外は文句なしのロッドです!
    神通川では風がネックなので助かっています。
    師匠が現行SL使っていますが張りがありすぎると言ってます。
    盛川、良い川ですよね!

  2. 通りすがり より:

    大きなお世話かもですがSLはその前にまだ2モデルありますよ。実質現行が5代目かと。
    ちなみに初代(98年ぐらい?)はF調子でした(笑)

  3. kazz-matsumura より:

    てんちゃんさん
    コメントありがとうございます。励みになります。
    同じような感性を持っていらっしゃる方がいるのは嬉しいものですね。確かに広範囲を泳がせるには向いてないので銀影AIR A80を買おうと思った時期もありましたが広範囲を泳がせるなら9mでいいじゃん、と踏みとどまったことあります笑
    神通川でも盛川でも釣りをしてらっしゃるのですね!今年は久しぶりに盛川で釣りが出来なかったのでなんとも寂しいです。
    現行SLもとても良い竿なんですけどね、てんちゃんさんのように2本目を探すのは難しい状況になって来ましたので今のものを丁寧に使おうと思います!今後ともよろしくお願いします!

  4. kazz-matsumura より:

    とおりすがりさん
    ご指摘ありがとうございます!!
    SLにも長い歴史があったんですね!
    私もこれを書く前に昔のマスターズブックやら鮎釣りマガジンなど調べてみたのですが、
    過去にも、ザ鮎H硬調72 瀬音72 村雨81 峰風81 夢月72などいろいろな短竿があったようですね。
    ご指摘の通り1998年頃
    SZ銀影SL F中硬硬72/81 (価格 105,000 122,000)
    というF調子の「SL」を冠称した短竿が初めて出てその後、
    銀影SL 硬調72/81 (価格 72,000 88,000)という硬調竿も出たようですがこちらは値段的にもクラス的にも銀影AIR SL の方に受け継がれていくのかな、と。
    DAIWAの競技シリーズが出て「競技SL 」としてはここで書いたものを初代として捉えてみました。過去の道具や釣技を掘り起こすのも楽しいものですね、もし誤りあればまたご指摘ください!ありがとうございました。

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