◎【DAIWA鮎竿】 クセ強竿 銀影競技スペシャル TYPE-Sは自動鮎釣りアイテム!

道具だて
マッチャン
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自動鮎釣りアイテム、それが競技SPECIAL TYPE-Sです!なぜか釣れるこの竿、なんで釣れるんだろう?どんな構造なんだろう?初代から変わっていないのがこの竿の考え方、最高の銘竿であった初代TYPE‐Sについて書いてみましょう!

まずは竿のスペック

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DAIWA 販促用カタログから

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DAIWA2014カタログから
8.98m 207g 中硬硬(強)という中途半端な長さと重さ。
色はほぼ真っ黒。先調子でも胴調子でもない。
DAIWAお得意のVコブシを採用しない「TYPE−S」というAとTの中間調子。
振ってみると意外と持ち重り感がする。
ウリは「スライドアクション」わかりづらい竿です。

カタログスペックや説明を受けてもこの竿を指名買いする人って少ないのではないでしょうか?
自分がこの竿を買った理由は
DAIWA 銀影Air TYPE-Sを使っていてとても使いやすかったから。
というのもありますが、

某釣具店の店長に試釣させてもらい「圧倒的な引き感度に感動」したからです。
伸ばして振った時の持ち重り感、なんか頼りないビョンビョン感はおとりを付けて川に沈めた瞬間にピタリとなくなります。鮎竿予約会などで振ってみても調子なんぞわかるわけないですね。素人が持ってわかるのは持ち重り感くらい?

DAIWAの一番いい反発力のあるカーボン(Z−SVFカーボン)を使用しているので反発力も強くかかったあとの魚が出てくるのも早いです。

スライドアクションとは?

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まず横振れ幅が広がることが特徴とのことですね。

使用していてこれはあまり感じないかな?ここではT調子との比較なので横フレが大きく取れると書いてありますがA調子だったらもっと動きますからねw

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これは使っていて一番感じる特徴です。

引いても無理やり付いてくる感じがなくVコブシ搭載の竿より自然な感じで付いてきます。#1#2が長めの設計ですから当然のことですね。

SHIMANOの竿にとても似ていてこの自然と泳ぐ感じはおとりを徹底的に管理したい人には向きません。#1#2の柔らかさで川底をベターッとおとりが付いてくるし止めようと思ってもフラフラフラフラとなかなかおとりが止まりません。

SHIMANOの竿がなんか釣れる、なんだかわからないけど釣果が伸びていく(私感)のはこんな味付けがあるからかな?と思いますがかなり意識して作ってあると思います。

さすが「TYPE−S(himano)」
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これはどの竿でもできることでとってつけたような特徴の気がしますが、「これをやりたい」と思うとVコブシの竿のよりおとりがフラフラ動きます。

AでもTでもVコブシの竿は止めたら止まる、動かしたら(調子によって動き幅は違うけど)動きますからね。

止めようと思っても止まらないのがこの「TYPE−S(himano)」調子の感じがします。

シーズン中どのようなシーンで使うか

私の使用フィールドは、主に盆過ぎの瀬が渋くなって来た時期からです。流れにヨレや波が点在するが石の頭が出ていないような流れでオトリの弱りを最小限に食いとどめ(#1#2が長いので引いてもダイレクト感はないがおとりが弱りにくい)ながら、時にたるみを泳がせたりフラフラ引いたりするときに使っています。

「思ったところ」におとりが止まらないのがストレスになる人はあまり向いてないかもしれませんね。「思ったあたり」でふらふらオートマチックに泳がせるには向いています。

【クセがスゴイ】

ダイワのスペシャルシリーズは作成者の釣りがモロに出る竿なのでこの竿にも独特のクセがあります。

この竿の使用感は持った角度45°〜90°の範囲で特に横振れなどの操作がしやすいマイルドなT調子みたいな竿です。ベタ竿で引くとなかなかおとりが動きません。穂先のゆらゆらが止まるだけでおとりが自然についてきにくい感じがします。ベタ竿の引き釣りにはあまり向いていない気がします。胴の張りが強くてオトリが付いてくるのが意図せず早くなってしまいます。少し立てていればそんなことはないのですが。

なので、この竿は流れの比較的ゆるいトロ瀬やトロ場の穂先を効かせた泳がせ、大石周りのフラフラ泳がせで使っています。

実釣の写真など

Type-Sの真価は#3#4#5あたりの張りが強い(これもSHIMANOの竿と似ています)のでおとりを止めるまでは細かい小細工がいろいろ出来ること。

2017神通川は渇水気味なのにかかわらず、どこでも良く釣れて銀座の新婦大橋下流などでは一歩も動けないような盛況ぶり。しかも動けなくても次々鮎が差して来て、という状況なので動かず釣りをする人には良い状況でした。

しかし自分は短気なのもあり少し釣れなかったりサイズが小さくなると、場所を移して釣り歩きたくなるので銀座で釣りするのが嫌いです。

という事で見た目は流れていないけど、底流れのある空港前の大トロで貸切の釣り、こんな時に使ったのがTYPE−Sです。

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引き舟2ケツ、トロ場の釣りはとにかく元気なオトリ、掛かり所悪いヤツや泳ぎが変なオトリは後ろの赤い舟へ。一級オトリは手前の舟へ。
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掛かりました!トロ場はのんびり撮影する余裕あります。先調子ですがかかると胴に自然と入ってきて魚をいなします。

こんな鏡のような場所でも底流れはあり石が入っているのが釣れる前提。

川底が分からなかったら最初にオモリだけつけて引いて川底の石と形状を確認。
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また掛かりました!上の写真よりもう少し大きな鮎がもう少し早い流れ(少し表層も流れている)でかかった時の写真。胴の方まで自然に曲がりが繋がってきます。

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こんないいやつ。20〜24cmくらいまでのサイズ、混んでいる銀座の瀬の中の魚より一回り位大きな魚がかかります。
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普段あまりやらないけれど混んでいるのが嫌なのでトロ場で。貸切の300mくらいの流れを行ったり来たりしながらで一日中泳がせた釣果。50〜60匹くらいの釣果でしょうか。この時一つ上の激混みの瀬で一日やっていた相棒が15本釣れたかな?くらい。

糸はナイロンDAN 岩太郎 08の通し。

(持ってきたナイロンがこれしかなかった、本来はチャラのヤナギ針巻く時に使っている渓流釣りのあまり糸)

針はがまかつ無双8号の1本針(現場で巻きながら釣っていたため2本ヤナギにするのが面倒くさくなり1本針で)

まとめ

TYPE−Sは「sharp」「soft」などと謳ってはいるが実際のところは2013年前後に小沢剛さんが最強の釣りを展開していた頃に使用していた「FW」をDAIWAなりの味付けで模倣した竿、開発コード「TYPE−SHIMANO」からの「TYPE−S」というところでしょうか。

一時期「SPECIAL競NI FW2.75」を所有していましたが各節の長さから重さまでめっちゃ似てましたからね。(ほぼ同じでした。)

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FW2.6が200g FW2.75が210g Type-Sは207g

まずは「AirTYPE−S」を「競NI FW2.6」にかなり似通った感じで作ってこちらが評判良く安価なカーボンなのも手伝ってより柔らかい動きが出て意外にもいろいろな大会でのwinners RODとなったことでDAIWAさんも本気でスペシャルのカーボンで今度は「競NI FW2.75」の強さで作ったんでしょうね。

と言っても両方使えば似てますけど全然違う竿です。仕上げも塗装も違うし。

DAIWAの方がやや持ち重り感はあるけれどSHIMANOにはないしっかり感があり#3#4#5あたりの張りもSHIMANOほど強くない、曲がり混んでくる調子は実に自然で竿のつながり先調子だけれどかかれば胴にしっとりと乗ってくる感じはDAIWAの方が好きです。タメもこちらの方がききますし、曲げた時の安心感もかなりあります。

逆に胴に張りが強くて掛かった魚を早く取り込めるのはSHIMANOの方ですかね。

2018年に手放してしまい、2018シーズンではTYPE−Sは使えないのでこれからの土用隠れ対策はちょっと困ります。

2019年にはリニューアルした競技TYPE−Sが出るでしょうから渓流相での大石周りのピンポイント攻撃やオトリ投げ入れながら釣っていく時、トロ場の釣りなどで使いたいので購入したいと思います。

 

所有竿の使用感など

 

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